飲食店の営業も徐々に回復し、客足も戻りつつありますが、宅食・宅飲みが二年半のうちに定着してしまい、以前のような賑わいには程遠いように思います。
「テーブル間隔は、1m以上間隔をあけるか、アクリル板 等で区切る」という対策をしている自治体が多かったことから、アクリル板の設置を金科玉条のように続けている飲食店もまだまだ多く見られます。
しかし、ここでよく考えていただきたいのですが、そのアクリル板、お客様ごとに綺麗に除菌・消毒されていますか?
スーパーコンピューター「富嶽」のシュミレーション画像をTVでご覧になった方も多いと思いますが、「飛沫をブロックする」ということは、アクリルパーテーションが飛沫を受け止めて板の表面に飛沫が付着している・・・ということに他なりません。
と、いうことは、ちゃんとした除菌・消臭が行われていないアクリルパーテーションに囲まれているのは、他人の飛沫に囲まれているということなんです。
医療に携わる人には常識となっていますが、一般的な拭き掃除は表面の菌を含めた汚れを広げているだけとなります。除菌・殺菌拭きは一方向へのふき取りが基本ですが、アクリルパーテーションのみならず、飲食店のテーブルを一方向拭きしているところを筆者は見たことがありません。
さらに、皆さんも実感として感じられていると思いますが、アクリルパーテーション越しの会話は聞き取りにくく、勢い大きな声で会話することになります。これって、飛沫がより多く飛ぶことになりますよね。
また、入り口を開けたままにして換気をしているお店もありますが、アクリルパーテーションで囲われた空間は空気の流れが悪く、換気の邪魔にしかなりません。
ちなみに、アクリルという材質はアルコールに触れていると数か月で白く濁ってしまう性質があります。設置から半年以上透明度が高いままのアクリルパーテーションは洗剤か塩素で除菌・殺菌しているか、もしくは「なにもやっていない」・・かのどちらかです。
そろそろ、お店に入って、アクリルパーテーションがあったら、除去してください!と言ってもよいのではないでしょうか?
弊社の卓上加湿器Paff 630に次亜塩素酸水を入れて、テーブルの真ん中で噴霧している方がよほど安全なのではないかと思ってしまうほど、よく見ると汚れたままのアクリルパーテーションが多すぎます。
ご自身の身の安全を図りたいなら、少なくとも汚れたアクリルパーテーションは避けましょう。