前回の記事では、次亜塩素酸水では適切なpHが重要であることをご紹介しました。
では、適切なpHで作られた次亜塩素酸水なら、その性能はいつまでも変わらないのでしょうか。
実は、答えはNOです。
次亜塩素酸には、高い除菌力がある一方で、苦手なものがあります。
① 光が苦手
次亜塩素酸は光、特に紫外線によって少しずつ分解されます。
そのため、透明な容器よりも遮光性のある容器で保管されることが多くなっています。
② 熱が苦手
温度が高くなると、次亜塩素酸は分解しやすくなります。
高温になる場所での保管は避けた方がよいとされています。
③ 汚れが苦手
次亜塩素酸は除菌するときに使われるだけでなく、
汚れや有機物とも反応します。
そのため、汚れが多い場所では、その分だけ次亜塩素酸も消費されてしまいます。
だからこそ、汚れを落としてから除菌することが大切なのです。
ここまで読むと、「ずいぶん扱いにくい除菌剤だな」と思われるかもしれません。
しかし、この性質は見方を変えれば大きなメリットでもあります。
次亜塩素酸は反応性が高いため、
細菌やウイルスとも素早く反応し、高い除菌力を発揮します。
さらに、役目を終えた後は反応して変化するため、必要以上に残留しにくいという特徴もあります。
つまり、
「光や熱、有機物と反応しやすい」という弱点は、「高い反応性」という長所の裏返しでもあるのです。
どんな除菌剤にも長所と短所があります。
大切なのは、「弱点があるかどうか」ではなく、それぞれの特徴を理解し、用途に合わせて正しく使うことです。
次回は「温度によって除菌力は変わる?」についてお話しします。
