今回のテーマは「除菌の主役は誰?」です。
前回の記事では、「塩素」と呼ばれるものにはさまざまな種類があることをご紹介しました。
では、それらに共通して除菌に重要な役割を果たしている成分とは何なのでしょうか。
それが次亜塩素酸(HOCl)です。
水道水やプール、塩素系除菌剤など、「塩素」が除菌作用を示すとき、その中心となるのが次亜塩素酸です。
そして、水の中では次亜塩素酸は2つの姿で存在しています。次亜塩素酸(HOCl)と次亜塩素酸イオン(OCl⁻)です。水の中では、次亜塩素酸(HOCl)と次亜塩素酸イオン(OCl⁻)がバランスを取りながら存在しています。
HOCl ⇔ OCl⁻
次亜塩素酸(HOCl)と次亜塩素酸イオン(OCl⁻)はどちらも除菌作用を持っていますが、一般的には次亜塩素酸(HOCl)の方が高い除菌力を示すことが知られています。
それは、HOClの方が細菌の細胞壁や細胞膜を通り抜けやすく、細胞内部まで届きやすいためです。一方、OCl⁻はマイナスの電荷を持っているため、細胞内部へ入りにくいと考えられています。
📷(図をご覧ください)

そのため、同じ塩素濃度であっても、HOClが多く存在する状態の方が、高い除菌効果が期待できます。 では、HOClが多く存在する状態とは、どのような条件なのでしょうか。
次回は、「pHと除菌力の関係」について、分かりやすくご紹介します。
