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獣医師による水と衛生の話 番外編②「pHについて詳しく話そう」

※今回は少し専門的なお話です。
読み飛ばしていただいても、このシリーズの内容は問題なくご理解いただけます。

pH(ピーエイチ)とは何でしょうか。

魚を飼っている方なら耳にしたことがあるかもしれませんが、普段の生活ではあまりなじみのない言葉かもしれません。

改めて「そもそもpHとは何を表しているの?」と聞かれると、意外と説明するのは難しいものです。

一言でいうと、pHとは、液体がどれくらい酸性なのか、あるいはアルカリ性なのかを表す目安です。

※pHは基本的に液体について用いられる指標です。

一般的には、

  • pH7付近 … 中性
  • pH7より小さい … 酸性
  • pH7より大きい … アルカリ性

となります。

身近な液体を並べると、このようなイメージになります。

では、pHという名前はどこから来たのでしょうか。

実は、pHの「H」は水素イオン(H⁺)を表しています。

水の中には、ごくわずかですが水素イオン(H⁺)が存在しています。このH⁺が多いほど酸性寄りに、少ないほどアルカリ性寄りになります。

つまり、pHとは、水の中のH⁺の量を表している指標なのです。

前回までにご紹介したように、次亜塩素酸(HOCl)と次亜塩素酸イオン(OCl⁻)は、水の中でバランスを取りながら存在しています。

そして、このバランスはH⁺の量、つまりpHによって変化します。

そのため、pHが変わると、HOClとOCl⁻の割合も変わるのです。

実際に、pHごとの割合を見てみると、次のようになります。

ご覧のように、pHがわずかに変わるだけでも、HOClとOCl⁻の割合は大きく変化します。

これが、第5回でご紹介した**「同じ100ppmでも、除菌性能に違いが生じることがある」**理由です。

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