新型多剤耐性菌の脅威!!           2010年11月4日

前回のコラムで書きました多剤耐性アシネトバクター
院内感染を抑え込むのに現場では本当に苦労してらっしゃるようです。
なのに・・・先日、あるテレビの特集番組をみていましたら、NDM-1という遺伝子を持つ細菌が出てきたとのこと。全ての抗生物質を分解してしまう働きをもつこの遺伝子は、NDM-1遺伝子を持つ細菌が他の細菌と接触すると、その遺伝情報(多剤耐性能力)を接触した菌に伝えてしまう・・・という恐ろしい能力を持っているのだそうです。
人間の体は、どんなに清潔好きな人でも体内・体外を問わず無数の菌によって構成されています。そんなところにNDM-1遺伝子を持つ細菌が一個でも入ってきたなら、普通の細菌も一挙に多剤耐性菌に変わってしまうのです。
こう考えれば実感がわくかも知れません。
赤痢とか腸チフス・・最近ではあまり耳にしませんが、現在でも我が国では法定伝染病であり途上国では未だに死亡する人が多い腸管内細菌による伝染病の一種です。
当然のことながら、対処としては抗生物質の投与になるわけですが、この菌がNDM-1遺伝子を持つ大腸菌と接触すると、特効薬であるはずの抗生物質が全く効かない細菌に変貌してしまうのです。
さらに、抗生物質が世に出て約70年。現在までの間に様々な抗生物質が開発されほとんどの細菌を抑え込むことが可能になったようですが・・・実はこの10年の間に開発された新たな抗生物質はゼロだそうで、ほぼ、出尽くした感があり新薬の可能性は低いらしいのです。
一時は人間が納めた勝利も時と共に細菌が盛り返してきているようなイメージでしょうか。

対処としては
@ 多剤耐性菌を生みださない(抗生剤の使い方の改善)
A 発生した多剤耐性菌を広げない(感染制御)
が大切だということです。
抗生剤の使い方・・・とか、NDM-1の解析だとか・・・専門的なことは難しくて研究者の方々にお任せするしかないのですが、「感染対策」となると私どものフィールドになって参ります。人の動き、空気の動き、そして食材の管理 等々、ちょっと注意を向けて対策をすればずいぶんと改善する項目がたくさんあるのです。
多剤耐性能力を持った菌にソリューション・ウォーターがどこまで効くのか・・・といぶかる向きもおありでしょうが、人の体内で作用する抗生剤と、それ以外で作用する殺菌剤(除菌剤)とでは殺菌プロセスが全く異なります。
論より証拠、国の感染症対策の中に、殺菌剤としての「次亜塩素酸ソーダ」がどれだけウエイトを占めているかをごらん頂ければ理解頂けるでしょう。
ただ、従来の「次亜塩素酸ソーダ」(次亜塩素酸ナトリウム)では、その臭いや刺激により現場で使いにくいところが多々あったのです。
ソリューション・ウォーターは科学的な根拠に基づいて、従来塩素剤より数倍殺菌力が強いのに、刺激がほとんどなく、まるで『水のように使える』塩素系殺菌剤なのです。

感染制御は人が行うものであり、『いかに使いやすいか』がその成否を決めることは改めて申し上げる必要もないでしょう。

●各分野で感染症対策(特に新型インフルエンザ)を検討される方々に・・・